天気がいいと出かけたくなる
でも特に行く所が無かったが…そうだ!小松基地
日米合同飛行訓練をしているとかで、車で行って見ることにした
途中、何処で眺めるかと迷ったのだが、とりあえず小松空港の展望デッキに上がってみる
滑走路の向こう側に薄緑色の屋根の自衛隊基地らしき建物がいくつか建っていた
広々として遠くに山の連なりが眺望できる場所はのんびりとして開放的にも見えるのだが、実際は基地なのだから、開放的な場所ではないのが当然だろう
目の前のJALジェット機がゆっくりと動き出し始めた
滑走路に向きを変え、誘導の車に乗っていた3人が、移動する飛行機に向かい手を振って見送る姿が微笑ましく映る
ジェット機の巨体は、大きな草食恐竜のように感じた
展望デッキには数十人の人達が滑走路を見つめ、基地から出てくる戦闘機を待ち構えていた
望遠レンズを構えている人や双眼鏡を持っている人も…
あ~ぁ、双眼鏡持って来るのを忘れたし、カメラ装着の望遠レンズは、もちろんない
しょうがないので肉眼で、目を凝らして見つめると、向こう側で唸り音と共に出てきたのがF15イーグル戦闘機か?!
次々と順番に列をつくって4機が行進
ゆっくり滑走路を移動する戦闘機は、今度は肉食恐竜の行列を思わせた
その後も何度か4機ずつ連帯で登場するのだが、滑走路彼方での離陸寸前の様子は見えない
しばらくの時間経過の後、爆音と共に戦闘機は次々と目の前上空に現れ、空の彼方に通り抜けて行く
空港展望デッキのBGMはクリスマスの曲を流していたのだが、かき消され、風を切りつんざく轟音だけが鳴り響いた
頭上高く、青い空に真っ直ぐ伸びて行く白線を、見上げ続けた
訓練飛行に出発した戦闘機はいつ戻るのやら…ならば、帰りを待つことにしよう
場所を変え、基地寄りの道に車で向かってみた
鉄条網を張り巡らせた原っぱでは、ジョギングをする日米の兵士達が走って行く姿が目に留まる
小顔なのに米兵の体格は大きい、日本人との体格の違いがやけに際立って見えた
青い空に白い雲が少しずつ形を変えていくのを飽きもせず車から眺めていたのだが、戦闘機が此処に戻る様子はまったく見えない
車から流れるCDの曲を聴きながら、傾きかけた夕日に枯れた草の照り輝きをぼんやり見つめていた
空には白い三日月、白い雲は茜雲に変化し、辺りは黄昏色に染まり始める…だが戦闘機は帰って来ない
空の群青がだんだん濃くなり、山の背景が燃えるような茜色に変わる頃、ジェット機の黒い巨体が頭上を通り抜けただけだった
いつまで待っても戻る気配も感じられない戦闘機を諦めて、暗くなった道を帰路につく
家に帰ってからも、戦闘機はいつ基地に戻っただろうかと、なぜか気にしている私だった
コメントをお書きください
チャコ (木曜日, 09 12月 2010 21:41)
≪ジャンボジェットの巨体は、大きな草食恐竜のように感じた≫
うんうん ほんとだ (^O^)
小松基地は行ったことないけど、kazuちゃんのレポートで
おおよそわかりました。
それにkazuちゃんはロマンチストだね。
写真がそう物語ってるよ。)^o^(
✡チャコ先生へ (金曜日, 10 12月 2010 10:59)
飛行訓練でも、パイロットは命がけですよね。
以前に、青年が自衛隊のパイロットなるまでのドキュメンタリーをテレビで見た事があり感動しました。
青年の瞳、一途な一生懸命さを見ていると、応援したくなります。
自衛隊云々を論ずるより、ここに命を掛けている若者がいるという事ですよね。
爆音には、地域の人の辛抱がなければ成り立ちません。
何かを犠牲にして行われる現状をどう考えるか…
未来永劫、戦闘機が武器として使われないでいる事を願ってやまないことを、コメントとして此処に書かせていただきました。
miyo (金曜日, 10 12月 2010 21:26)
青空に飛行機雲がくっきりと良く撮れましたね~
戦闘機は戻ってこなかったけれど車中で音楽鑑賞や夕日を眺めたりでそんな時間を持つのも良かったのでは~
私も戦闘機が武器になることがないよう願っています。(^v^)
✡miyo ちゃんへ (土曜日, 11 12月 2010 00:01)
家の中に居て夕日を見ることはできないけど、外ならこそ(^^)v
朝夕の空の色、海に沈む夕日、雲間から差し込む光も神々しいですよね。
そういえば、一度本当の「赤富士」を見た事あるのです!
若い頃、冬の富士急ハイランドの野外スケート場で…
明け方外がまだ暗い時、富士山の雪が朝陽で真っ赤に染まり、絵に描かれた赤富士と同じ光景に驚いた記憶が、今でも忘れられません。
ともっぺ (土曜日, 11 12月 2010 11:08)
夕日が沈むまで戦闘機が帰って来るのを待つなんて、
何かロマッチックなムードですね。
そんなムードがいつまでも壊されないよう
願いたいですね。
ASUKA (土曜日, 11 12月 2010 19:31)
小松基地からの 戦闘機の離陸 迫力あるでしょうね、それにしても 「F15イーグル」 だなんて良く知ってますね 関心しました、日米合同演習ですかね、 戦闘機や飛行機雲の写真が 良く撮れてますね、 此方にも 佐世保や 大村など 自衛隊の基地や 米軍の第7艦隊の基地などがあり この所 「北朝鮮」の性で 「海」「空」軍共に何だか慌しささえ感じます、「平和」がいいですね、 ところで、ダイヤモンド富士綺麗ですね、逆さ富士も素晴らしいです、 さっすが。
✡ともっぺさんへ (土曜日, 11 12月 2010 23:04)
ロマンチックとか、ロマンチストとか、縁のない生活の中で過ごしていますが、ロマンチックに感じる?…しかも二人に言われましたね!
戦闘機にロマン?…
戦争をイメージするような、戦闘機をどう捉えるか、大問題ですよ。
有事の際とか、抑止力とか、という言葉で戦闘機を肯定している事に矛盾を感じているのが本音です。
単なる興味で見てきたのですが、それも矛盾ですよね。
✡ASUKAさんへ (日曜日, 12 12月 2010 13:26)
富士山の絵見てくれたのね!
私の見た赤富士は、私の絵じゃなくて、浮世絵や日本画に描かれているような、赤富士のことですよ~
本当にあんな感じの真っ赤な富士山に驚きました!
基地問題は難しい問題ですよね
いつの世も全ての人の願いは戦争のない平和な世界
そこになぜ基地が必要なのか…抑止力、それも矛盾
心配だから、怖いからといって、もっと怖い破壊兵器を作っていたり、それこそ怖い!
戦争が悪いことだと、当然みんな知っているのに、無くならない
正義と平和と治安のために戦争をする?訳わからない言葉に惑わされて、戦争で被害受けるのは、一般庶民…
「世の中、矛盾だらけだ~」と、叫んでみたよ\(>_<)/
みるきぃ (月曜日, 13 12月 2010 11:23)
こんにちは♪
小松にも基地があるのね。
私のところにも 基地があるのよ。
毎週火曜日と木曜日には 戦闘機が飛ぶので
事務所の窓が震えるわ(笑)
私もお天気がいいとお出かけするんだけど
最近は なかなか出かけられないですわ
飛行機 いいね~
私も見に行ったりしてたよ。若い頃は(* >ω<)=3
小松空港は 北陸道を走って
飛行機が飛んでるのを見たことがあるよ~~~。
✡みるきぃちゃんへ (火曜日, 14 12月 2010 12:35)
事務所の窓が震える程!とは、音もすごいでしょう!
耳を覆う程の音響ですよね!
地域の人は、音慣れするのかな!?
それに慣れないと、暮らせないものね…((+_+))フゥ~
ここで、爆音、窓揺れ、お見舞い申し上げます(=_=)
でも、飛行機が飛んでいるの見るのは好きだよね~~(^ε^)♪
ハギー (土曜日, 18 12月 2010 15:22)
こんばんわ。
いろんな所にいってらっしゃいますねえ!
私も娘を連れて羽田空港とか行きたいです!
しかし戦闘機なんて爆音でしょ????
平和な日本でこうやって飛行機ウオッチングは良いですね。
あ、そうそう!娘に蒸気機関車も見せてあげたいと
前から思っています。
✡ハギーさんへ (日曜日, 19 12月 2010 10:46)
平和だから興味本位で戦闘機を見に行くけど、地域の人たちはあの耐えられないような爆音をいつも聞いて過ごしているんだもの…のん気に観に行く気分になれないかもしれないね
戦争を考える時に平和を強く願う気持ちがするのも、皮肉な事なんだけどね…闇があるから光が見える的な表現なのかも
蒸気機関車はいいですね(^^)v
煙もくもくだけど、走る姿が絵になりそうよ
いいお父さんだね…娘さん、来年は高校生だね~